熱交換換気システムとは、換気をする際、室内からの排気と屋外からの給気の間で熱交換を行い、換気によって外に捨てられるはずの熱を回収するものです。このことで室内環境を維持し冷暖房の省エネルギー化を可能とします。
空気の持っている熱には顕熱と潜熱の2種類あります。顕熱とは空気そのものの温度で、潜熱とは空気に含まれる水蒸気の熱エネルギーです。
熱交換換気は第一種換気方式です。給気・排気ともにファンを使って換気し、排気と給気を熱交換するため単一の装置の中ですれ違わせ、室内の空気と給気された新鮮な室外の空気が混じり合わないように仕切られています。その仕切板が湿度を通すか、通さないかで全熱交換器と顕熱交換器に分けられます。
熱とともに水分(湿度)を交換します。熱交換の対象は顕熱と潜熱の合計(全熱)です。湿度も高い方から低い方に移動し、平均値に近づくよう作用するため、快適な湿度が保てます。
湿気を排出し温度を保つために使用されます。熱交換の対象は顕熱(空気そのものの温度)です。湿気を排出するので乾燥しすぎる恐れがあります。